税務と会計、そして財務の違いは、簡潔に言えば「過去と未来」という観点から見られます。税理士事務所が中小企業をサポートする際、税務や会計だけでなく他のサポートも求められます。しかし、実際には、一人のスタッフが数十社を担当するため、各社に十分なサポートを提供する時間的な余裕がないのが現状です。この状況は金融機関の担当者にも共通しています。過去の処理に時間を取られてしまい、未来（財務）への注目がおろそかになってしまう状況を変えることが、企業を拡大させるための重要なステップです。

中小企業が直面する最大の課題は「お金」と「人」です。しかし、人材に関しては、資金さえあれば何とかなることもあります。そのため、私たちはお金の問題が解決すれば、日本の中小企業は更なる活力を取り戻せると確信しています。全ての企業に税務を監督する税理士が必要なように、財務を見る人間も必ず一人はいるべきだと考えています。そのために、私たちは人材育成の活動に力を入れています。